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シナイ山修道院の修道士たちは、1569年、イスラム教の預言者モハメッドがヘギラ2年(623年)に発布した「勅令」(アードネーム)の写しを宗教裁判所に求め、アラビア語からトルコ語に翻訳した。アラビア語の原本はスルタン・セリムが保管しており、現在はコンスタンティノープルのスルタンの宝物庫に保管されている。この勅令には、キリスト教徒、特にイスラム教徒の土地に住む修道士の権利と特権が列挙されている。モハメッドの主な弟子たちが証人として出席している。この文書は宗教裁判の判決という形式をとっており、1638年12月に発行された。


53 x 84 cm

Topics

聖カタリナ

シナイとその聖地 by イアコヴォス・モスコス このイコンは、印刷イコンに見られる図像学をほぼ踏襲しており、17世紀後半に結晶化したシナイの風景と聖地を描いている。イコンの左側には跪いてサンダルを脱ぐモーセが描かれ、その下にはシナイ修道院、そのカーテン・ウォールや塔、灌木の幻影のあるカトリコン、ミナレットや独房のあるモスクなどが描かれている。修道士が大司教一行の到着を出迎えるために西門から出てくる様子が描かれ、北壁の修道士は、開口部の投影からベドウィンに食料の詰まった籠を下ろしている。背景にはシナイ山の3つの頂が見え、左側には大きな十字架で飾られた聖エピステーメーの頂がある。この山頂の背後では、擬人化された太陽が一筋の光線を投げかけ、山を貫いて、カトリコンの東にある聖母の名を冠した礼拝堂の上にある灌木の聖母を描いた場面を照らしている。月の擬人化は右側にある。中央の山頂は、上から順に、モーセが神から律法を授かる場面、預言者エリヤの幻影、階段状の通路を登っていく二人の修道士、いくつかの礼拝堂で飾られている。右側の最も高い頂上には、聖カタリナの聖遺物を聖カタリナの礼拝堂の前に預ける二人の天使と、そこに向かって登っていく修道士が描かれている。最後に、山のふもとには、羊飼いといくつかの礼拝堂、城壁に囲まれた「カティスマタ」庭園がある。